バラスト水処理装置市場 27年までに年率平均37%成長

リサーチステーション合同会社(東京都渋谷区)は2日、米国の調査会社BCC Researchがまとめた海外市場調査レポート「バラスト水処理装置:世界市場2027年予測」の販売を開始した。
 レポートでは、バラスト水処理装置の世界市場規模は2022年で799億ドル、2027年に3858億ドル、市場の平均年間成長率は37.0%になると予測している。
 レポートは様々な切り口でバラスト水処理装置市場を区分し、そのセグメント市場ごとの市場予測データを中心に構成。また各種の市場分析や動向、Alfa Labal(スウェーデン)、Bio-UV(仏)、Bio Micrbics(仏)、Ecocilor(米国)、Evoqua Water Technologies(米国)、 Industrie de Nora(伊)、JFEエンジニアリング、クラレ、三菱化工機、三浦工業株式、NK Company、Optimarin Panasia(ノルウェー)、Techross(韓国)、Warstila(フィンランド)など主要企業のプロフィールなども加えて、市場の現状や今後の成長性についてまとめている。
 国際海事機関(IMO)によると、船舶によって年間30億トンから50億トンのバラスト水が国際移動、船舶のバラスト水による海洋環境に影響を及ぼす水生生物の越境移動を防止するために、バラスト水および沈殿物の管制および管理のための国際条約(バラスト水規制管理条約)が2004年に採択、2017年9月8日に発効し、既存船も含めてバラスト水処理装置の搭載が義務付けられ、各船舶の船舶検査周期により期限は異なるが、2024年9月8日までには全ての対象船舶は搭載する必要がある。