2月のアジア発欧州向け荷動き17.8%増 前年低調の反動増と欧州景気の部分的回復で

日本海事センターがContainer Trades Statistics(CTS、英国)の統計をもとにまとめた2月のアジア/欧州航路の往航コンテナ荷動きは、前年同月比17.8%増の119万5,446TEUと12カ月連続のプラスになった。1~2月は前年同期比11.5%増の265万2,141TEUだった。
 仕出し地域別では香港を含む中国が前年同月比29.1%増の87万9,772TEUと大幅に増加したが、東南アジアは1.2%減の17万2,628TEU、北東アジアも9.9%減の14万3,044TEUだった。
 仕向け地域別は全地域でプラスとなり、北欧州が20.8%増の76万103TEU、西地中海は19.9%増の21万6,227TEU、東地中海も6.7%増の21万9,116TEUだった。
 海事センターによると23年はロシア、ウクライナ貨物の減少や欧州景気の低迷により荷動きも低調だったが、前年の反動増に加え欧州景気の部分的な回復や中国の輸出の活発化を反映しているという。一方で、欧州景気に米国ほどの堅調さはなく、今後の荷動きも景気動向の影響を大きく受ける可能性がある。
 2月の復航は4.3%の53万7,798TEUと2カ月連続のプラスとなり、1~2月は前年同期比2.4%増の101万4,720TEUでだった。
 2月の地域別は、北欧州が0.2%減の37万6,340TEU、西地中海は14.8%増の9万2,200TEU、東地中海は19.1%増の6万9,258TEUだった。
 仕向け地別では、北東アジア向けが10.3%増の12万2,736TEU、中国向けが4.1%増の25万5,351TEU、東南アジア向けは0.5%増の15万9,705TEUだった。