振興セミナー 2024年問題解決へ博多港活用事例紹介

福岡市港湾空港局と博多港振興協会は5日、博多港振興セミナーin東京を開催、高島宗一郎福岡市長(写真左)は「物流2024年問題への解決策として、博多港ができることがたくさんあり、その具体的な活用事例を紹介する。現在の福岡市は人口が164万人で、人口増加率が日本一となり、活力ある都市となったが、その活力の中心は博多港であり、今後も博多港を盛り上げ、日本をけん引していく力となりたい」と述べた。
 その後、同港の概要を港湾振興部の中野武部長(写真右)が「九州はTSMCの熊本進出などによるシリコンアイランドとして、また自動車産業が集積するカーアイランドとして日本経済をけん引してきており、その九州の約5割の貨物を取り扱っているのが博多港だ」と紹介した。また博多港が選ばれる理由として「アジアに近い優位性と航路網があり、41航路・月間208便のコンテナ航路のほか、Ro/Roネットワークやフィーダー航路を持つ。またコンテナターミナルの機能強化を進めており、23年3月には、アイランドシティDターミナルのコンテナヤードが全面供用を開始、さらに今年2月には同ターミナルでバンプールの一部が供用開始する」と説明した。加えて、独自のITシステム「HiTS」を運用していること、2040年度に温室効果ガス排出量実質ゼロを目標とするなど環境対策が進んでいること、陸海空のモードが半径5km以内にそろっていることを、同港の強みとして指摘した。