フィリピンもRCEP批准へ 上院が21日に批准を可決

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、フィリピン上院は21日、フィリピンの「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」批准に関して採決、賛成20票、反対1票、棄権1票で可決した。
 フィリピンは20年11月、RCEP協定に署名したが、同国での批准手続きに当たって、大統領による批准書への署名と上院議員の3分の2の同意が必要だった。21年9月にロドリゴ・ドゥテルテ前大統領が批准書に署名したものの、その後、上院でRCEP協定がフィリピンの農業部門へマイナスの影響を与えるとの懸念があり、採決までの合意形成に時間がかかっていた。今回、上院での採決に当たり、フェルディナンド・マルコス大統領の働きかけがあったと現地紙が報道している。今後、フィリピン政府は批准書を寄託、寄託者であるASEAN事務局長が受理後、60日後にフィリピンにおいてRCEP協定は発効する。