オークランド港 混雑で船社が相次ぎ抜港 ILWUと労働者確保を協議

米国の海事メディアによると、オークラ ンド港湾局と北米西岸港湾労組(ILWU) は現在、同港での労働力不足に対応するため、追加の労働者確保と訓練の進め方について協議を進めているが、輸入貨物の増加が続き混雑が深刻化しているため、複数の船社が抜港を決めているという。

オークランド港はカリフォルニア州のロサンゼルス、ロングビーチ両港の混雑を迂回するため、今年に入って複数の船社がアジア貨物のオークランドでの船積みに踏み切ったが、混雑の深刻化により相次いで抜 港を決めているという。Hapag-Lloyd (独)は6月下旬から、アジア向けの寄港を中断するほか、CMA CGMも8月にかけ てオークランドを抜港する。またZIM(イ スラエル)は華北/オークランド航路の サービス休止を発表し、今後は混雑が続くロサンゼルス寄港へ集約する。

オークランド港での混雑悪化の原因には 輸入の急増による労働力不足のほか、コンテナの75%を処理しているOakland International Container Terminal (OICT)で新たなスーパーポストパナマックスガントリークレーンの組み立て作業により1バースが使用できないことが影響している。