24年の貨物航空会社ランキング、フェデックスがトップ維持:IATA

 

国際航空運送協会(IATA)はこのほど発表した世界航空輸送統計(WATS)で、航空貨物業界にとって24年は海上輸送での紅海航路の混乱と急成長を続けるeコマースによって大きな恩恵を受け、需要がキャパシティを上回る展開が続き、航空貨物量では突出した年になったと評価し、貨物トンキロ(CTK)ベースによる貨物航空会社トップ25社の需要は前年比で9.4%上昇したことを明らかにした。
 ランキングのトップは前年に続きフェデラルエクスプレスで前年比1.2%の小幅な伸びで181.3億CTKとなり、上位10社の中では最小の伸び率だった。国際輸出荷物の需要は4%増大したものの輸入や国内の小包などが低調でこれを相殺、また20年続いた米郵政公社との契約を解消した。
 2位はカタール航空で5.6%増の152.1億CTKを記録、ウィーン、クアラルンプール、ロンドン、アブダビ向けなどサービスの追加でネットワークを拡大、チャーター便も2,000便以上運航した。24年末時点でB777-200Fを28機運航している。
 3位UPSの実績は150.9億CTKで6.0%の増加と堅調だった。国際スモールパッケージは欧州が低調だったが、アジア、米州から米国向けが好調を持続、アジアはとくに小売りやハイテクなどの中小企業からの出荷が好調だった。国内はアマゾンの荷物配送量を26年末までに 50%超減らす計画だが、一方で米国郵政公社(USPS)の国内航空貨物輸送を大幅に拡大する。
 4位と5位はエミレーツ(16.2%増・123.5億CTK)とアトラスエア(34.0%増・119.4億CTK)で5位までは前年と変わらず。アトラスエアの需要の伸び率はトップ25社の中では最大だった。
 トップ10では6位と7位、8位と9位が入れ替わってターキッシュ エアラインズ(23.0%増・102.4億CTK)、大韓航空(3.8%増・87.3億CTK)、中国南方航空(13.6%増・86.5億CTK)、キャセイパシフィック(12.0%増・85.0億CTK)の順となった。
 そのほかではエチオピア航空が3ランク、ラタム航空が4ランク上昇してそれぞれ18位と21位となった。
 トップ25以外も含めたIATA加盟航空会社全体の24年CTK伸び率は前年比11.3%の2ケタ増だった。