東京港が全国初の深夜ゲートオープン 2020大会の交通混雑緩和への取り組み

東京港は、東京2020大会期間中とその前後の期間に全コンテナターミナル(CT) でゲートオープン時間を延長するが、オリ ンピック直前3日間を含む期間中に、全国で初めて深夜ゲートオープン(朝7時半~ 翌朝4時)を実施する。

1月末に開催した「東京港のつどい」で 東京オリンピックに向けた対応策を公表していたが、ゲートオープンの延長期間や時間など詳細を改めて公表したもの。ゲートオープン時間の延長(土日祝を除く)については、オリンピック前の7月15~17日は 7時半~18時、オリンピック期間中の7月 20日~8月7日は午前7時半~翌朝4時まで の20.5時間(18時以降は予約制)、オリンピック後の8月11~14日は8時半~18時、 パラリンピック期間中と大会後の8月25日 ~9月9日は7時半~18時。

また24時間利用可能なストックヤードは、実証実験をした大井地区(186台)、城南島地区(84台)に加え、青海地区(約190 台)、中央防波堤外側地区(約140台)で合計4カ所・約600台分を設置する考えだ。混雑する時間帯にCTから一時保管場所に仮置きし、早朝や夜間に配送する仕組み。実施期間は7月1日~9月30日で、募集開始は 4月1日。周辺の混雑を回避するため、15 ~18時の時間帯は、全てのシャーシの搬出入を不可とする運用ルールを設定した。

さらに臨海部の主要道路ごと混雑予測を日別・時間帯別に混雑マップ で公表している。加えて当日の状況は WEBカメラで交通状況をリアルタイ ムに配信している。WEBカメラは14基増 設し合計39カ所に設置する。

その他、トラックから船舶・鉄道への利用転換支援を、大会期間中の7~9月期にさらに予算を増額し対応、リーファーコンテ ナの需要増へ対応するため、補助金でCTで借り上げる発電機のリース料を支援するほ か、臨時貨物置場を青海A3ターミナル内な どに設置する。また、中防外の新たなCTであるY2が供用を開始、既存ふ頭の取り扱い貨物の一部を移転すること で、混雑緩和を図る。

資料について

注意:オリンピック延期発表前の情報となります。