世界の101港で304隻が沖待ち、 マーケットレート欧州向け2万ドル/FEU超え

Kuehne + Nagel(スイス)の海上輸送 スケジュールのオンラインプラットフォー ム、Seaexplorerによると、18日現在、世 界の101の港が混雑、304隻のコンテナ船 がバース待ち状態となっている。先週の半 ばにバース待ち船は350隻に達したあとや や減少した。中国南部の港湾混雑は特に深 刻で、アジアの主要港に広がり、米国東 岸・西岸や、ドイツのハンブルク港でも混 雑している。

世界最大のコンテナ船社、Maersk(デ ンマーク)は最新のマーケットレポートで、 海上交通の渋滞が世界的な問題になってい ると指摘、昨年末以降、荷動き量が大幅に 増加し、港湾が海運のボトルネックになり、 影響を受けており、アジアの多くの航路で 深刻なコンテナ不足、特に40’型と45’型の 不足が最大の課題で、アジアでの輸送需要 は今年第3四半期(7-9月)も引き続き強 含みで推移すると予測する。

現在、太平洋航路は船腹不足で、運賃は 依然として上昇し、先週の上海輸出コンテ ナ運賃指数(SCFI)の総合指数は6週連続 で上昇し、3,748と過去最高を更新、

主要航路のSCFIは、ほぼ全面高となり、米 国東岸航路は前週比4.2%上昇し8,914ド ル/FEU、北米西岸航路は1.2%上昇し 4,716ドル/FEU、地中海航路は1.9%上 昇し6,392ドル/TEU、欧州航路は0.1% 低下し6,351ドル/TEUとなるなど、中で も豪州・NZ航路が5.1%上昇し2,395ドル /FEUともっとも大幅にアップした。

欧州向けはPeak Season Surcharge (PSS)などの追加料金を含めると実際の マーケットレートは10,000ドル/TEUを 超え、 18日から新たに開始したWan Hai Lines(台湾)の第1便は、台湾出し貨物で 15,000~18,000ドル/FEUを提示、さら に欧州向けは欧州での小売業者が在庫の補 充を増やし輸送需要が増加する一方で塩田 港の混乱で、20,000ドル/FEUを超えた といわれる。