スエズ運河庁 環境対策強化で協力 米船級協会とMoU締結

スエズ運河庁(SCA)とアメリカ船級協会(ABS)はこのほど、運河の環境・持続可能性の促進での協力で合意し、覚書(MoU)を締結した。MoUは、エジプト政府による運河地域の緑化と運河の環境対策強化を図る事業の一環として実施したもの。
 スエズ運河庁のOsama Rabie長官は「SCAは既に運河の水先人用の拠点でグリーンエネルギーの利用を開始するとともに、船舶からの油の流出の際に出動する緊急対応船の効率的な運用能力を向上に取り組んでおり、MoUはデジタルトランスフォーメーション(DX)と運河でのグリーン作業船の実装で協力するものだ」とコメントしている。
 また2022年12月の同運河に通航船隻数は前年同月比22.4%増の2,213隻で2022年11月の2,171隻を超え過去最多となり、年間では2万3,869隻になった。