アジア主要空港の4月貨物量、すべてプラスで好調持続

 

アジア主要空港の4月貨物取扱量は前年ほどの勢いはないものの堅調に推移しており、すべての空港が前年同月の実績を上回った。
 首位の香港は前年同期比2.6%増の40.4万トン、取卸量が8.5%増の10.0万トン、積込量は中国本土発にeコマース需要に支えられて前年は2ケタの伸びが持続したが、4月は米国関税政策の影響を受けて0.5%の微増にとどまった。上海浦東空港は8.1%増の32.8万トン、国際貨物は9.0%増の26.7万トンと高い伸び率が持続した。
 韓国の仁川空港は0.7%増の24.3万トンとほぼ横ばい。最大の相手国である米国向けが7.6%減の2.3万トン、中国が11.8%減の2.0万トンと上位の相手国がともにマイナス、日本は4.2%のプラスで8,134トンだった。広州白雲空港は今年に入って低迷していたが4月は6.8%増の19.9万トンへと回復、国際貨物も2.7%増の12.4万トンとプラスに転じた。
 台湾の桃園空港は8.5%増の19.6万トンと2番目に高い伸び率となった。輸出入ともに2ケタのプラスとなったが全体の半分近くを占めるトランシップ貨物がマイナスと低調だった。シンガポールのチャンギ空港は5.9%増の16.7万トンで前年1月から16カ月連続プラスで推移している。
 深セン宝安空港は17.3%増の16.7万トンと唯一2ケタの伸びを記録した。国際貨物が好調で21.5%増の8.2万トンと前年6月から20%台の高い伸びが持続している。成田空港は輸出入ともプラスで推移、合計で前年同期比2.5%増の16.3万トンで14カ月連続のプラスだった。