コンテナ不足、今年末まで続く Drewryが市場見通し

Drewry Maritime Research(英国)は 最新のコンテナ機器の市場見通しで、世界 的なコンテナ不足は新造コンテナの生産が 記録破りの可能性が高いにもかわらず今年 の年末まで需給が緩和される可能性は低い と予測した。

Drewryによると、今年第1四半期(1-3 月)の引き渡しされた新造コンテナは約 140万TEUと2020年第4四半期(10-12 月)に比べ約10%増加、第1四半期(1-3 月)に比べると21%も大幅に増えた。

現在の生産活動が続くと今年は年間で 470万TEUを超える可能性があり、これま での最高だった2018年の442万TEUを上 回り、昨年の310万EUを52%も上回る記 録的なものになるとみている。

一方、コンテナの耐用年数は15年余りで、 2005年から2009年に生産された大量のコ ンテナが代替期を迎えており、2025年ま で代替需要が続く見通しで、今年発注され た新造コンテナの約45%は代替用で、来年 以降は60%以上に比率が高まる見通し。

その結果、新造コンテナ価格は値上がり、 今年1Qの40’HCの平均価格は6,160ドルと 1年前から約90%も高くなっており、生産 能力がひっ迫する中、船社はリース業者と 9-10年間の長期リース契約に同意、一部 には15年の長期契約もみられ、新造コンテ ナが1回の長期リース契約のもとで寿命を 迎える可能性が高いと指摘している。